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インターネットで公開している、泣ける話、感動する話をまとめています。号泣できる話から、ほっこりと心温まる話をいろいろ集めてますので、楽しんでください。
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2012/12/14
誕生パーティー
[泣ける話]
俺が23歳の頃、就職1年目の冬、俺の誕生日の日のこと。
職場の人たちが「誕生パーティーをしてあげる!」というので、家に「今日は遅くなるよ。ゴハンいらないから。」と電話を入れたら、父が「今日はみなさんに断って、早く帰ってきなさい。」と言う。
「だってもう会場とってもらったみたいだし、悪いから行く。」と俺が言うと、いつもは 温厚な父が「とにかく今日は帰ってきなさい、誕生日の用意もしてあるから」とねばる。
「???」と思いながら、職場のみんなに詫びを入れて帰宅した。
家にはその春から肋膜炎で療養中の母と父がいた。
食卓にはスーパーで売ってるような鶏肉のもも肉のローストしたみたいなやつとショートケーキがあった。
わざわざ職場の誘いを断わって帰ってきたのに、その質素な感じに頭にきて「なんでわざわざ帰らせたの!俺だってみんなの手前申し訳なかったよ!」と言ってしまった。
父は何か言ったと思うが、覚えていない。母が「ごめんね。明日でもよかったね。」と涙ぐんだ。
俺は言い過ぎたな、と思った。
でもあやまれず、もくもくと冷えた鶏肉とケーキを食べて部屋に戻った。
その2ヶ月後、母の容態が急変し入院した。仕事帰りに病院に行くと、父がいた。
廊下の隅で「実は お母さんは春からガンの末期だとわかっていたんだよ。隠していてごめん」と告げられた。
呆然として家に帰ったあと、母の部屋の引き出しの日記を読んだ。
あの誕生日の日のページに
「○男に迷惑をかけてしまった。」
とあった。
声を出して泣いた。何時間も「ごめん」といいながら泣いた。夜が明ける頃には涙が出なくなった。すごい耳鳴りがした。
4、5日して母は死んだ。
仕事をやめて、看病していた父も数年前に死んだ。
父が準備したささやかな誕生日パーティーをどうして感謝できなかったのか、母にとっては最後だったのに
職場の人たちが「誕生パーティーをしてあげる!」というので、家に「今日は遅くなるよ。ゴハンいらないから。」と電話を入れたら、父が「今日はみなさんに断って、早く帰ってきなさい。」と言う。
「だってもう会場とってもらったみたいだし、悪いから行く。」と俺が言うと、いつもは 温厚な父が「とにかく今日は帰ってきなさい、誕生日の用意もしてあるから」とねばる。
「???」と思いながら、職場のみんなに詫びを入れて帰宅した。
家にはその春から肋膜炎で療養中の母と父がいた。
食卓にはスーパーで売ってるような鶏肉のもも肉のローストしたみたいなやつとショートケーキがあった。
わざわざ職場の誘いを断わって帰ってきたのに、その質素な感じに頭にきて「なんでわざわざ帰らせたの!俺だってみんなの手前申し訳なかったよ!」と言ってしまった。
父は何か言ったと思うが、覚えていない。母が「ごめんね。明日でもよかったね。」と涙ぐんだ。
俺は言い過ぎたな、と思った。
でもあやまれず、もくもくと冷えた鶏肉とケーキを食べて部屋に戻った。
その2ヶ月後、母の容態が急変し入院した。仕事帰りに病院に行くと、父がいた。
廊下の隅で「実は お母さんは春からガンの末期だとわかっていたんだよ。隠していてごめん」と告げられた。
呆然として家に帰ったあと、母の部屋の引き出しの日記を読んだ。
あの誕生日の日のページに
「○男に迷惑をかけてしまった。」
とあった。
声を出して泣いた。何時間も「ごめん」といいながら泣いた。夜が明ける頃には涙が出なくなった。すごい耳鳴りがした。
4、5日して母は死んだ。
仕事をやめて、看病していた父も数年前に死んだ。
父が準備したささやかな誕生日パーティーをどうして感謝できなかったのか、母にとっては最後だったのに
posted at 2012/12/14 0:00:26
lastupdate at 2012/12/14 0:00:26
【修正】
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