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インターネットで公開している、泣ける話、感動する話をまとめています。号泣できる話から、ほっこりと心温まる話をいろいろ集めてますので、楽しんでください。
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2010/09/27
[泣ける話]
406 :恋人は名無しさん :2005/03/22(火) 21:24:34
俺の前の彼女は3年前、病気で死んだ。
病気が発覚したとき、俺に知らせずにただ別れてくれと言った。
そのときはわけもわからず交信を絶たれてパニック状態。
次に連絡があったのは彼女の弟からだった。
彼女が死ぬ一週間前だった。
病床に駆けつけたら、何で来たんだと言った。
一週間、そばにいたけど、ずっとそっけない態度だった。
最後に聞いた言葉は、「私のことは忘れて」だった。ソリャネーヨ・(ノД`)・・
人一倍寂しがりやなくせに、自分のことはいつも後回しで人のことばかり気にしてる、優しくて強い女だったと思う。
でもな・・・せめて最後くらいそばにいさせろよ!
そういうのが、一番残酷なんだって!
後追いでもしてやろうかと思った。あの世であったら、あいつどんな顔するだろうな、とマジで思ってた。 躁鬱になってたらしく、仕事やめて引きこもってたら親に精神科医に引っ張られ、しばらく診察受けることになった。
3年経って、今の彼女に会って、やっと思い出になった。
でも一生忘れられそうにない。
今の彼女は前彼女と正反対。
わがままだし、少し怪我しただけで大騒ぎ。
たとえ不治の病に冒されても「私を忘れて」なんて間違っても言わないだろう。頼むから、俺より先に死ぬんじゃねえぞ。俺も出来るだけ死なないようにするからさ。ちくしょう
416 :恋人は名無しさん :2005/03/24(木) 12:49:07
>>406
俺の前彼女もそうだったよ。
病気が発覚したとき、「ほかに好きな人できたから別れて」って言われた。
もちろん病気のことは伏せていたので、俺はそのことを知らずマジ切れして彼女を罵倒して別れた。
別れてから半年後に俺宛に遺書が見つかったから取りに来てくれって連絡が彼女の父親から連絡が入った。何のことわからなかったから聞いてみたら「1ヶ月前にガンで死んだ」って言われてそのとき初めて知った。
遺書には
傷つけることで別れるって方法しか選べなくてごめん。
でも私が苦しんでるところはあなたには見せたくて、こうするしかなかった。あと私のことは忘れて。あなたは優しい人だから、他の人にその優しさを分けてあげて。 って書いてあった。
これ見たとき後悔の嵐だった。もう自分がバカに思えて仕方なかった。
あのとき言動に不自然なところってたくさんあったのに
何で冷静に話し合えなかったんだろうって自分責め続けた。
今は立ち直って、彼女いるけどやっぱり前彼女のことは忘れられない。
遺書通りに守れなくてゴメンヨ
620 :恋人は名無しさん :2005/08/03(水) 08:11:26
恋人が死ぬとしたら俺は耐えれないな
中一の時から14年つきあってきたから
自暴自棄になるな。
622 :恋人は名無しさん :2005/08/03(水) 08:40:10
最期までは泣かない。
ワタシが泣くとすごく心配かけてしまうから。。。
彼が「生まれてきてよかった」と心から感じられるように、一緒に生きていたい。
626 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 01:08:16
恋人が死んでしまったら、生涯最後の涙を流すと思う。
それからは抜け殻のようになって、時々彼女の事を思い出しては思い出に苦しんで、そのまま不摂生が祟って10年と経たず自分も死ぬ。マジでそうなると思う。
627 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 09:58:59
一緒に逝く
チャリの後ろに乗せてよ
628 :かなん :2005/08/06(土) 12:18:20
あた∪も一緒に逝くο
大好きな彼がいなぃ世界で生きることゎ死ぬことよりも辛ぃοただ誰かが私たちA人の事ぉ、死んだ彼氏と後追ぃ自殺したバカな彼女のカップルだったって覚ぇていてくれたらいぃな…ο
629 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 12:21:15
>>628
後追いって、馬鹿じゃない?
630 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 12:24:08
彼氏が死んだら…。
たぶん、数年は欝だろうな。
だけど、いつかは元の生活に戻ると思う。
彼氏が死んだときの心の傷は、いえないと思うけど。
なんだかんだ言っても、実際はこんな感じじゃない?
立ち直れないって思うのは、最初だけ。
633 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 13:39:10
逆に私が死んだら、私の分まで幸せになって欲しい。
ずっと空から見ていたいね。
だから私も生きるよ〜
634 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 13:41:43
私は、自分の分もとか思わないな。
彼には、彼なりの幸せをつかんで欲しい。
自分の人生をしっかり歩めるように。
それだけです。
642 :恋人は名無しさん :2005/08/07(日) 23:17:57
いつかは愛も終わるし、二人も終わるんだし、終わったときの悲しみさえ終わるんだから、
前向きに生きていけ。この世は全て限りのある儚いことだらけだ。
だから精一杯いま出来ることをするんだね。
643 :恋人は名無しさん :2005/08/07(日) 23:40:38
彼氏に聞いてみた。そしたらなんか納得させられた。
「お前が死んでも後を追うなんてしないから。
後を追って会えるわけじゃないでしょ?
あの世って勝手に作ってんだから、
お前が死んだらそれが永遠の別れだと思う。
だから俺は生きるよ?お前の事を忘れないために。
すぐ後を追って死んでお前の記憶無くすんだったら、
寿命で死ぬまで思い出の中のお前と生きたいと思う。
・・・な〜んて言ってみたりね(笑)
でも、まぁ・・・頼むからいきなりなんて死ぬなよ。」
最後の「頼むからいきなりなんて死ぬなよ。」で、彼に抱きついてしまった。
671 :恋人は名無しさん :2005/08/16(火) 04:17:01
彼氏に「先に死んじゃダメだよ〜」っていったら
「どっちが先に死ぬかとかはわかんないじゃん。
だから、死ぬのがわかった時点から
大切にするんじゃなくて、
この日常を毎日毎日大切に生きてるよ。
だから○○ のことも大事にできるんだよ」って言われました。
普段ふざけてばっかりの彼氏が物凄くかっこよく見えてしまった。
716 :恋人は名無しさん :2005/09/02(金) 00:16:57
葬式でロード第二章を歌う。
「 あの日 あの時 君と出逢っていなければ
こんなに悲しむ事もなかったと思う
でも逢わなけりゃ もっと不幸せだった…。」
ホントにそう思う。
俺の前の彼女は3年前、病気で死んだ。
病気が発覚したとき、俺に知らせずにただ別れてくれと言った。
そのときはわけもわからず交信を絶たれてパニック状態。
次に連絡があったのは彼女の弟からだった。
彼女が死ぬ一週間前だった。
病床に駆けつけたら、何で来たんだと言った。
一週間、そばにいたけど、ずっとそっけない態度だった。
最後に聞いた言葉は、「私のことは忘れて」だった。ソリャネーヨ・(ノД`)・・
人一倍寂しがりやなくせに、自分のことはいつも後回しで人のことばかり気にしてる、優しくて強い女だったと思う。
でもな・・・せめて最後くらいそばにいさせろよ!
そういうのが、一番残酷なんだって!
後追いでもしてやろうかと思った。あの世であったら、あいつどんな顔するだろうな、とマジで思ってた。 躁鬱になってたらしく、仕事やめて引きこもってたら親に精神科医に引っ張られ、しばらく診察受けることになった。
3年経って、今の彼女に会って、やっと思い出になった。
でも一生忘れられそうにない。
今の彼女は前彼女と正反対。
わがままだし、少し怪我しただけで大騒ぎ。
たとえ不治の病に冒されても「私を忘れて」なんて間違っても言わないだろう。頼むから、俺より先に死ぬんじゃねえぞ。俺も出来るだけ死なないようにするからさ。ちくしょう
416 :恋人は名無しさん :2005/03/24(木) 12:49:07
>>406
俺の前彼女もそうだったよ。
病気が発覚したとき、「ほかに好きな人できたから別れて」って言われた。
もちろん病気のことは伏せていたので、俺はそのことを知らずマジ切れして彼女を罵倒して別れた。
別れてから半年後に俺宛に遺書が見つかったから取りに来てくれって連絡が彼女の父親から連絡が入った。何のことわからなかったから聞いてみたら「1ヶ月前にガンで死んだ」って言われてそのとき初めて知った。
遺書には
傷つけることで別れるって方法しか選べなくてごめん。
でも私が苦しんでるところはあなたには見せたくて、こうするしかなかった。あと私のことは忘れて。あなたは優しい人だから、他の人にその優しさを分けてあげて。 って書いてあった。
これ見たとき後悔の嵐だった。もう自分がバカに思えて仕方なかった。
あのとき言動に不自然なところってたくさんあったのに
何で冷静に話し合えなかったんだろうって自分責め続けた。
今は立ち直って、彼女いるけどやっぱり前彼女のことは忘れられない。
遺書通りに守れなくてゴメンヨ
620 :恋人は名無しさん :2005/08/03(水) 08:11:26
恋人が死ぬとしたら俺は耐えれないな
中一の時から14年つきあってきたから
自暴自棄になるな。
622 :恋人は名無しさん :2005/08/03(水) 08:40:10
最期までは泣かない。
ワタシが泣くとすごく心配かけてしまうから。。。
彼が「生まれてきてよかった」と心から感じられるように、一緒に生きていたい。
626 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 01:08:16
恋人が死んでしまったら、生涯最後の涙を流すと思う。
それからは抜け殻のようになって、時々彼女の事を思い出しては思い出に苦しんで、そのまま不摂生が祟って10年と経たず自分も死ぬ。マジでそうなると思う。
627 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 09:58:59
一緒に逝く
チャリの後ろに乗せてよ
628 :かなん :2005/08/06(土) 12:18:20
あた∪も一緒に逝くο
大好きな彼がいなぃ世界で生きることゎ死ぬことよりも辛ぃοただ誰かが私たちA人の事ぉ、死んだ彼氏と後追ぃ自殺したバカな彼女のカップルだったって覚ぇていてくれたらいぃな…ο
629 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 12:21:15
>>628
後追いって、馬鹿じゃない?
630 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 12:24:08
彼氏が死んだら…。
たぶん、数年は欝だろうな。
だけど、いつかは元の生活に戻ると思う。
彼氏が死んだときの心の傷は、いえないと思うけど。
なんだかんだ言っても、実際はこんな感じじゃない?
立ち直れないって思うのは、最初だけ。
633 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 13:39:10
逆に私が死んだら、私の分まで幸せになって欲しい。
ずっと空から見ていたいね。
だから私も生きるよ〜
634 :恋人は名無しさん :2005/08/06(土) 13:41:43
私は、自分の分もとか思わないな。
彼には、彼なりの幸せをつかんで欲しい。
自分の人生をしっかり歩めるように。
それだけです。
642 :恋人は名無しさん :2005/08/07(日) 23:17:57
いつかは愛も終わるし、二人も終わるんだし、終わったときの悲しみさえ終わるんだから、
前向きに生きていけ。この世は全て限りのある儚いことだらけだ。
だから精一杯いま出来ることをするんだね。
643 :恋人は名無しさん :2005/08/07(日) 23:40:38
彼氏に聞いてみた。そしたらなんか納得させられた。
「お前が死んでも後を追うなんてしないから。
後を追って会えるわけじゃないでしょ?
あの世って勝手に作ってんだから、
お前が死んだらそれが永遠の別れだと思う。
だから俺は生きるよ?お前の事を忘れないために。
すぐ後を追って死んでお前の記憶無くすんだったら、
寿命で死ぬまで思い出の中のお前と生きたいと思う。
・・・な〜んて言ってみたりね(笑)
でも、まぁ・・・頼むからいきなりなんて死ぬなよ。」
最後の「頼むからいきなりなんて死ぬなよ。」で、彼に抱きついてしまった。
671 :恋人は名無しさん :2005/08/16(火) 04:17:01
彼氏に「先に死んじゃダメだよ〜」っていったら
「どっちが先に死ぬかとかはわかんないじゃん。
だから、死ぬのがわかった時点から
大切にするんじゃなくて、
この日常を毎日毎日大切に生きてるよ。
だから○○ のことも大事にできるんだよ」って言われました。
普段ふざけてばっかりの彼氏が物凄くかっこよく見えてしまった。
716 :恋人は名無しさん :2005/09/02(金) 00:16:57
葬式でロード第二章を歌う。
「 あの日 あの時 君と出逢っていなければ
こんなに悲しむ事もなかったと思う
でも逢わなけりゃ もっと不幸せだった…。」
ホントにそう思う。
posted at 2012/03/14 12:35:15
lastupdate at 2012/03/14 23:07:28
【修正】
2010/09/19
[泣ける話]
19 名前:自殺志願:03/05/01
もうだめだ、心身共に疲れ果てた、もう楽になりたいって、俺、数年前、死のうと思ったことあったんだよ。
毎日、会社行ったらクライアントが来て職場の椅子に座ってんのね。向かいの席の先輩が客先に人質になってて、俺の仕事が終わるまで、報告用の書類作ってんの。
その状態が半年。そう半年。 職場の上司もそのお客さんには頭が上がらない。フォローもしてくんない。職場は禁煙でそのお客さんは喫煙者だから、しょっちゅう喫煙室に行くわけよ。で、帰ってきたらまた不機嫌そうに向かいの席でわざと視線合わさないでプレッシャーかけてくんの。
息抜きもできない状態で休日も1日も無い状態で、さすがに精神が参っちゃって、ある日朝家を出て、駅まで歩く途中で突然、 そうホント突然、死のうと考えたわけよ。
49 名前:自殺志願 投稿日:03/05/01
でね、職場は千葉の柏だったんだけど、なぜか俺神奈川の関内に行ったわけよ。
何で関内かっつーと、今まで一番好きだった子と学生時代によくデートした町なんだ。そこから1日中歩いた。風が強い秋の日だったよ。知らない間に猛暑の夏も終わってて、そんな事も気付かずに半年も働き詰めたのに初めて気付いて、それもショックだった。
その子とも別れて1年、新しい彼女ができるでもなく、そういう感覚も忘れてた。そんな事を考えながらふらふら桜木町まで歩いて、名物のガード下の落書き眺めながら横浜まで歩いて、一緒によく朝まで過ごしたファミレスの近くまで歩いた。
もう夕方になってた。そのファミレスの前に大きな歩道橋が掛かってて、 下には車がぶんぶん通ってる。
でね、ここだ!って決めたわけよ。
でも不思議な事にそういう時ってなぜか人目を気にしちゃうんだよね。 歩道橋を通る人がなかなか途切れてくれなくて、踏み出せないのよ。
ずぅ〜っと待ってて、やっと途切れて、今だ!って手すりに乗り出そうとした瞬間、そのファミレスの店員さんと目が合っちゃったんだ。 店員さんは凍りついた感じでこっち見てた。
何故か俺走って逃げちゃったんだよね。
50 名前:自殺志願. 投稿日:03/05/01
で、またふらふら歩いてそのまま何故か伊勢崎町。横浜の人なら地理解ると思うけど、一日かけて関内〜横浜を往復しちゃってたの。 それでずーっと歩いて京急日の出町の駅まで来ちゃった。そこは俺がその子に告白した場所だったんだ。
その瞬間、その日一日デートコースを一人で歩きながら一度も思い出せなかったその子の顔や表情、しぐさ、声を急にはっきりと思い出しちゃって、一人で泣いちゃったんだ。
あの頃は輝いてたのに。俺今何やってんだろう、って。
ひとしきり泣いて、泣きつかれて、そのまま藤沢の実家に帰ったよ。実家に着いたのはもう深夜。俺が帰ったらお袋が泣きながら俺に抱きついてきた。
会社から電話が掛かってきてたらしい。朝寮を出て出社してない、彼の勤務が最近厳しかったので疲れているんじゃないか、会社としても非常に心配している、何かあったすぐに連絡して欲しい、との事だった。
警察からも連絡があったらしい。関内の駅で捨てた鞄が警察に届けられてて、中の携帯から実家に連絡が行っていたそうだ。親父が受け取ってきたその携帯には上司や先輩や同僚や後輩からバカみたいに沢山着信が入ってた。
普段口うるさい親父が一言、「よく生きて帰って来た、今日は安め」 って言ってくれたのを憶えている。
51 名前:自殺志願. 投稿日:03/05/01
結局死ななかったけど、その夜は眠れなかった。
一晩じゅう「俺の幸せってなんだろう?」って自問自答してた。
翌日昼から出社して、上司に全部話した。
上司も何も文句を言わなかった。
結局その案件は先輩が引き継いでくれた。
クライアントはもう来なくなってた。担当も替わってた。
引き継いだ後、1週間休みを貰った。
1週間、横浜の大桟橋の脇の船着場の浮き桟橋で波に揺られて毎日ぼぉ〜っとした。「俺の幸せってなんだろう?」って。
俺はやっぱりコンピュータが好きだ。
プログラミングが好きだ。
誰かとその事で議論するのも好きだ。
後輩に教えるのも好きだし、先輩から昔の話を聞くのも好きだ。お客さんがすっげえ喜んでくれるのも好きだ。
でね、1週間の長い休みが明けて会社に行って、上司に「やっぱりこの仕事が好きなので続けます」って言ったら喜んでくれた。こんな事があって、絶対辞めると思ってたらしい。
それから、適当に息を抜く技を身に付けた。
お客さんのアオリのかわし方もうまくなった(と思う)。
52 名前:自殺志願. 投稿日:03/05/01
それから数年。
今のカミさんには話した事無いけど、
カミさんとその脇で寝ているガキの顔を見て
つくづくあの時死ななくて良かったと思う。
だから死にたくなった人がいるならもうちょっと待ってみろ、って俺はいいたい。生きていて、そのさきに、やっぱ死ななくて良かったって思える日が来るんだって、教えてあげたいんだよ。
もうだめだ、心身共に疲れ果てた、もう楽になりたいって、俺、数年前、死のうと思ったことあったんだよ。
毎日、会社行ったらクライアントが来て職場の椅子に座ってんのね。向かいの席の先輩が客先に人質になってて、俺の仕事が終わるまで、報告用の書類作ってんの。
その状態が半年。そう半年。 職場の上司もそのお客さんには頭が上がらない。フォローもしてくんない。職場は禁煙でそのお客さんは喫煙者だから、しょっちゅう喫煙室に行くわけよ。で、帰ってきたらまた不機嫌そうに向かいの席でわざと視線合わさないでプレッシャーかけてくんの。
息抜きもできない状態で休日も1日も無い状態で、さすがに精神が参っちゃって、ある日朝家を出て、駅まで歩く途中で突然、 そうホント突然、死のうと考えたわけよ。
49 名前:自殺志願 投稿日:03/05/01
でね、職場は千葉の柏だったんだけど、なぜか俺神奈川の関内に行ったわけよ。
何で関内かっつーと、今まで一番好きだった子と学生時代によくデートした町なんだ。そこから1日中歩いた。風が強い秋の日だったよ。知らない間に猛暑の夏も終わってて、そんな事も気付かずに半年も働き詰めたのに初めて気付いて、それもショックだった。
その子とも別れて1年、新しい彼女ができるでもなく、そういう感覚も忘れてた。そんな事を考えながらふらふら桜木町まで歩いて、名物のガード下の落書き眺めながら横浜まで歩いて、一緒によく朝まで過ごしたファミレスの近くまで歩いた。
もう夕方になってた。そのファミレスの前に大きな歩道橋が掛かってて、 下には車がぶんぶん通ってる。
でね、ここだ!って決めたわけよ。
でも不思議な事にそういう時ってなぜか人目を気にしちゃうんだよね。 歩道橋を通る人がなかなか途切れてくれなくて、踏み出せないのよ。
ずぅ〜っと待ってて、やっと途切れて、今だ!って手すりに乗り出そうとした瞬間、そのファミレスの店員さんと目が合っちゃったんだ。 店員さんは凍りついた感じでこっち見てた。
何故か俺走って逃げちゃったんだよね。
50 名前:自殺志願. 投稿日:03/05/01
で、またふらふら歩いてそのまま何故か伊勢崎町。横浜の人なら地理解ると思うけど、一日かけて関内〜横浜を往復しちゃってたの。 それでずーっと歩いて京急日の出町の駅まで来ちゃった。そこは俺がその子に告白した場所だったんだ。
その瞬間、その日一日デートコースを一人で歩きながら一度も思い出せなかったその子の顔や表情、しぐさ、声を急にはっきりと思い出しちゃって、一人で泣いちゃったんだ。
あの頃は輝いてたのに。俺今何やってんだろう、って。
ひとしきり泣いて、泣きつかれて、そのまま藤沢の実家に帰ったよ。実家に着いたのはもう深夜。俺が帰ったらお袋が泣きながら俺に抱きついてきた。
会社から電話が掛かってきてたらしい。朝寮を出て出社してない、彼の勤務が最近厳しかったので疲れているんじゃないか、会社としても非常に心配している、何かあったすぐに連絡して欲しい、との事だった。
警察からも連絡があったらしい。関内の駅で捨てた鞄が警察に届けられてて、中の携帯から実家に連絡が行っていたそうだ。親父が受け取ってきたその携帯には上司や先輩や同僚や後輩からバカみたいに沢山着信が入ってた。
普段口うるさい親父が一言、「よく生きて帰って来た、今日は安め」 って言ってくれたのを憶えている。
51 名前:自殺志願. 投稿日:03/05/01
結局死ななかったけど、その夜は眠れなかった。
一晩じゅう「俺の幸せってなんだろう?」って自問自答してた。
翌日昼から出社して、上司に全部話した。
上司も何も文句を言わなかった。
結局その案件は先輩が引き継いでくれた。
クライアントはもう来なくなってた。担当も替わってた。
引き継いだ後、1週間休みを貰った。
1週間、横浜の大桟橋の脇の船着場の浮き桟橋で波に揺られて毎日ぼぉ〜っとした。「俺の幸せってなんだろう?」って。
俺はやっぱりコンピュータが好きだ。
プログラミングが好きだ。
誰かとその事で議論するのも好きだ。
後輩に教えるのも好きだし、先輩から昔の話を聞くのも好きだ。お客さんがすっげえ喜んでくれるのも好きだ。
でね、1週間の長い休みが明けて会社に行って、上司に「やっぱりこの仕事が好きなので続けます」って言ったら喜んでくれた。こんな事があって、絶対辞めると思ってたらしい。
それから、適当に息を抜く技を身に付けた。
お客さんのアオリのかわし方もうまくなった(と思う)。
52 名前:自殺志願. 投稿日:03/05/01
それから数年。
今のカミさんには話した事無いけど、
カミさんとその脇で寝ているガキの顔を見て
つくづくあの時死ななくて良かったと思う。
だから死にたくなった人がいるならもうちょっと待ってみろ、って俺はいいたい。生きていて、そのさきに、やっぱ死ななくて良かったって思える日が来るんだって、教えてあげたいんだよ。
posted at 2012/03/14 18:25:35
lastupdate at 2012/03/14 18:25:35
【修正】
2010/09/12
[泣ける話]
「おまえが不幸なら、焼き殺された女奴隷たちは、もっと不幸じゃないか?ずっとたどってみるがいい。みんな不幸なのだ。この世に幸福な人間などありはしない!」
「みんな不幸・・・。なら、なんで人間はこの世にあるのだ?」
「木や草や、山や川がそこにあるように、人間もこの自然のなかにあるからには、ちゃんと意味があって生きているのだ。あらゆるものと繋がりをもって、その繋がりの中でおまえは大事な役目をしているのだよ」
「この俺がか?この俺に役目があるって?この役にもたたん俺が?」
「そうだ、もしおまえがこの世にいないならば、何かが狂ってしまう」
「あんたは不思議なことを言う・・・。俺はそんなこと、思ってもみなかった。じゃぁ俺は、これからどうやって生きていけばいい?」
「その川を見なさい。川は偉大だ。自然の流れのままにまかせて、何万年もずっと流れている。流れを早めようという欲もなければ、流れを変える力も出さない。すべて自然のままなのだ。しかも大きく美しい。そして・・・・よろこばれ、恵みを与えている。おまえも巨大だ。おまえの生き方次第で川のように偉大にもなれるだろうよ」
posted at 2012/03/14 18:14:48
lastupdate at 2012/03/14 18:14:48
【修正】
2010/09/05
[泣ける話]
彼にふられました。うちに帰って来てから、登録されている彼の携帯番号と、彼からかかってきた着信、こっちから彼にかけた発信履歴、全てを削除しました。
もう、思い出はすべて消しちゃえって。一つ一つ消しているうちに、涙がぼろぼろ出てきて、どうしようもならなくなりました。
彼の優しい言葉が蘇ってきて・。彼との楽しい出来事だけが思い出されて。胸が苦しくて痛くて。私達の時間はなんだったの?って。
でも、思い出は消してしまった方が、早く忘れられそうです。
ひとつだけ、思うことがあります。
過去の恋を忘れるには新しい恋をすればいい、と言うのは間違いだと。
昔の傷を新しい恋人に背負わせてはいけない。
自分の力で立ち上がってから、新しい恋人と歩いて行かなければ、新しい彼により大きな傷を負わせるかもしれないじゃないですか。
いまは時間をかけて自分自身を見つめていく時なんだよね。これで立ち直ったら、もっともっと素敵な自分になっていくはずだよね。
もう、思い出はすべて消しちゃえって。一つ一つ消しているうちに、涙がぼろぼろ出てきて、どうしようもならなくなりました。
彼の優しい言葉が蘇ってきて・。彼との楽しい出来事だけが思い出されて。胸が苦しくて痛くて。私達の時間はなんだったの?って。
でも、思い出は消してしまった方が、早く忘れられそうです。
ひとつだけ、思うことがあります。
過去の恋を忘れるには新しい恋をすればいい、と言うのは間違いだと。
昔の傷を新しい恋人に背負わせてはいけない。
自分の力で立ち上がってから、新しい恋人と歩いて行かなければ、新しい彼により大きな傷を負わせるかもしれないじゃないですか。
いまは時間をかけて自分自身を見つめていく時なんだよね。これで立ち直ったら、もっともっと素敵な自分になっていくはずだよね。
posted at 2012/03/14 20:24:19
lastupdate at 2012/03/14 23:01:50
【修正】
2010/08/25
[泣ける話]

ビールは横に冷やすとうまい、と父は言っていた。
そんなわけはないと言っても聞かず、冷蔵庫に決まって
ビールを横にして冷やしていた。
酒以外煙草もギャンブルやらない親父にとって、
ビールに関してだけこだわりを持っていたのかもしれない。
酒が飲めなかった俺は、一緒に飲むこともなかった。
親父が死んだ時、なぜかそんなに悲しくなかった。
あっけないな、とは思ったが、何か時間が寸断されるような
感覚はなかった。
親戚が自宅にきて、これからのことを話し合っているときに、
ふと何か酒が飲みたくなり、冷蔵庫を開けた。
横になったビールがあった。時間がぎゅっと凝縮されて
思い出すべきことが多すぎて泣いた。
532 :就職戦線異状名無しさん :03/04/29 23:03
去年3月に定年を迎えた父に兄と私で携帯電話をプレゼント。
退職前は携帯などいらんと言っていたがうれしそうだった。
使い方に悪戦苦闘の父に一通り教えてまずメールを送ったが
返事はこなかった。
その6月に脳出血で孫の顔も見ずに突然の死。
40年働き続けてホッとしたのはたったの2ヶ月。
葬式後父の携帯に未送信のこのメールを発見した。
最初で最期の私宛のメール。
私は泣きながら送信ボタンを押した。
「お前からのメールがやっと見られた。
返事に何日もかかっている。
お父さんは4月からは毎日が日曜日だ。
孫が生まれたら毎日子守してやる。」
私の一生の保護メールです。
posted at 2012/03/14 22:28:49
lastupdate at 2012/03/14 22:28:49
【修正】
2010/08/19
[泣ける話]
493 :おさかなくわえた名無しさん :04/12/12 18:30:29
もう10年も前の話。
妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。
妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、
私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。
実際私も、妻の面影を追う毎日であった。
寂しさが家中を包み込んでいるようだった。
そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、
実家の母にしばらくきてもらうことになった。
出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。
2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。
そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
“ママとおどろう”だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、
園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。
こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・
「まぁ、行くよ♪」 娘だった。
息子も笑顔で娘の手をとり、二人は楽しそうに走っていった。
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。
隣に座っていた母がこう言った。
あなたがこの間、九州へ行っていた時に、
正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。
そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、
「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?」
「本当はパパだってとってもさみしいの、」
「だけどパパは泣いたりしないでしょ?」
「それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。」
「だから、だいじょうぶだよね?」
「お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」
そう言っていたのよ。
何ということだ。
娘が私の変わりにこの家を守ろうとしている。
場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。
10年たった今、無性にあの頃のことを思い出し、また涙が出てくる。
来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?
君に今、どうしても伝えたいことがある。
支えてくれてありがとう。君は最高のママだったよ。
私にとっても、正樹にとっても。
ありがとう。
もう10年も前の話。
妻が他界して1年がたった頃、当時8歳の娘と3歳の息子がいた。
妻がいなくなったことをまだ理解できないでいる息子に対して、
私はどう接してやればいいのか、父親としての不甲斐なさに悩まされていた。
実際私も、妻の面影を追う毎日であった。
寂しさが家中を包み込んでいるようだった。
そんな時、私は仕事の都合で家を空けることになり、
実家の母にしばらくきてもらうことになった。
出張中、何度も自宅へ電話をかけ、子供たちの声を聞いた。
2人を安心させるつもりだったが、心安らぐのは私のほうだった気がする。
そんな矢先、息子の通っている幼稚園の運動会があった。
“ママとおどろう”だったか、そんなタイトルのプログラムがあり、
園児と母親が手をつなぎ、輪になってお遊戯をするような内容だった。
こんなときにそんなプログラムを組むなんて・・・
「まぁ、行くよ♪」 娘だった。
息子も笑顔で娘の手をとり、二人は楽しそうに走っていった。
一瞬、私は訳が分からずに呆然としていた。
隣に座っていた母がこう言った。
あなたがこの間、九州へ行っていた時に、
正樹はいつものように泣いて、お姉ちゃんを困らせていたのね。
そうしたら、お姉ちゃんは正樹に、
「ママはもういなくなっちゃったけど、お姉ちゃんがいるでしょ?」
「本当はパパだってとってもさみしいの、」
「だけどパパは泣いたりしないでしょ?」
「それはね、パパが男の子だからなんだよ。まぁも男の子だよね。」
「だから、だいじょうぶだよね?」
「お姉ちゃんが、パパとまぁのママになるから。」
そう言っていたのよ。
何ということだ。
娘が私の変わりにこの家を守ろうとしている。
場所もわきまえず、流れてくる涙を止めることが出来なかった。
10年たった今、無性にあの頃のことを思い出し、また涙が出てくる。
来年から上京する娘、おとうさんは君に何かしてあげられたかい?
君に今、どうしても伝えたいことがある。
支えてくれてありがとう。君は最高のママだったよ。
私にとっても、正樹にとっても。
ありがとう。
posted at 2012/03/14 22:55:14
lastupdate at 2012/03/14 22:55:14
【修正】
2010/08/03
[泣ける話]
252 名前: さばおどり 投稿日: 2000/03/27(月) 06:54
私が8歳で、弟が5歳の頃の話です。
当時、母が病気で入院してしまい、父は単身赴任中であることから、
私達は祖母(父方)の家に預けられておりました。
母や私達を嫌っていた祖母は、朝から夜遅くまで舞踊のお稽古に行き、
私達の世話は一切しませんでした。
そこで、私達はいつも近所に住むAさんという人のいいかたの家でご飯をいただいておりました。
ある日、母が一日だけの許可をもらって退院してきました。
本当は体がとてもきつかっただろうに、母は甘えつく私達を何回も抱っこしてくれました。
夜は、三人で歌いながらハンバーグをこねて作りました。
「今日はお母さんが帰ってきたから、ご飯はお家で食べます!」
Aさんの家に挨拶に行った時の弟の、何か誇らしげな表情を見て嬉しくなった私は、
その紅潮した頬っぺたに何度も自分の頬っぺたを擦りつけて家に帰りました。
家に着くと、既に料理が食卓に並べられていた。母は暖かい牛乳を差し出して、
「おばあちゃんが帰ってきたから、ちょっと待っていてね。みんなで食べようね。」
と言った。私達がAさんの家に行っている間に帰ってきたようだ。しばらくすると、
着物から着替えてきた祖母が台所に入ってきた。
「お義母さん、お食事の用意できていますので、どうぞお掛けになってください。」
その母の言葉を遮るように祖母は、
「病人の作ったものが食べられますか!何が感染するかわからないのに…」と言って、
母の作った料理を全て残飯の入ったごみ袋の中に捨てていきました。
「も、申し訳ありません…」
さっきまでニコニコしていた母の顔から一気に血の気が引いていきました。
私は(どうしよう!どうしよう!)とただただ混乱していました。
「バカヤロウ!」
突然、弟が叫んで、祖母からごみ袋をひったくりました。
仁王立ちになった弟は、祖母をにらみつけながら、
ごみ袋から母の作ったご飯を手ですくって食べ始めました。
「俺はなぁ… 俺はなぁ…」
後の言葉が出てこずに、目から涙をボロボロとこぼしながら、弟は食べました。
小さな肩を震わせて、必死に強がって…
そんな弟を見て、私も大泣きしながらごみ袋からハンバーグを掴み取って食べました。
「もう、いいのよ。やめて。二人とも。いいのよ。お願いだから…」
泣きながら止める母の声も無視して、私達はむさぼり続けました。
これが私達姉弟の、母の最後の味。悲しさと悔しさの恨みの味…
思い出に残る食事から
私が8歳で、弟が5歳の頃の話です。
当時、母が病気で入院してしまい、父は単身赴任中であることから、
私達は祖母(父方)の家に預けられておりました。
母や私達を嫌っていた祖母は、朝から夜遅くまで舞踊のお稽古に行き、
私達の世話は一切しませんでした。
そこで、私達はいつも近所に住むAさんという人のいいかたの家でご飯をいただいておりました。
ある日、母が一日だけの許可をもらって退院してきました。
本当は体がとてもきつかっただろうに、母は甘えつく私達を何回も抱っこしてくれました。
夜は、三人で歌いながらハンバーグをこねて作りました。
「今日はお母さんが帰ってきたから、ご飯はお家で食べます!」
Aさんの家に挨拶に行った時の弟の、何か誇らしげな表情を見て嬉しくなった私は、
その紅潮した頬っぺたに何度も自分の頬っぺたを擦りつけて家に帰りました。
家に着くと、既に料理が食卓に並べられていた。母は暖かい牛乳を差し出して、
「おばあちゃんが帰ってきたから、ちょっと待っていてね。みんなで食べようね。」
と言った。私達がAさんの家に行っている間に帰ってきたようだ。しばらくすると、
着物から着替えてきた祖母が台所に入ってきた。
「お義母さん、お食事の用意できていますので、どうぞお掛けになってください。」
その母の言葉を遮るように祖母は、
「病人の作ったものが食べられますか!何が感染するかわからないのに…」と言って、
母の作った料理を全て残飯の入ったごみ袋の中に捨てていきました。
「も、申し訳ありません…」
さっきまでニコニコしていた母の顔から一気に血の気が引いていきました。
私は(どうしよう!どうしよう!)とただただ混乱していました。
「バカヤロウ!」
突然、弟が叫んで、祖母からごみ袋をひったくりました。
仁王立ちになった弟は、祖母をにらみつけながら、
ごみ袋から母の作ったご飯を手ですくって食べ始めました。
「俺はなぁ… 俺はなぁ…」
後の言葉が出てこずに、目から涙をボロボロとこぼしながら、弟は食べました。
小さな肩を震わせて、必死に強がって…
そんな弟を見て、私も大泣きしながらごみ袋からハンバーグを掴み取って食べました。
「もう、いいのよ。やめて。二人とも。いいのよ。お願いだから…」
泣きながら止める母の声も無視して、私達はむさぼり続けました。
これが私達姉弟の、母の最後の味。悲しさと悔しさの恨みの味…
思い出に残る食事から
posted at 2012/03/14 21:42:34
lastupdate at 2012/03/14 23:01:00
【修正】
2010/07/22
[泣ける話]
「いつもわたしは言っているね。この世のあらゆる生き物はみんな、深い絆で結ばれているんのだと。
人間だけではなく、犬も馬も牛も、トラも魚も鳥も、そして虫も。それから草も木も。命の源は繋がっているのだ。みんな兄弟で平等だ。おぼえておきなさい。
そして、みんな苦しみや悩みを抱えて生きている。もしあなたがたの親や兄弟の中にも餓えで苦しんでいたり、不幸が起こったりしたらどうなる?
あなたの家はつぶれ、あなた自身にも不幸がくるでしょう。自分の不幸を、自分の苦しみを治すことだけを考えるのは心が狭いことだ。自分以外のみんなのことも考えてみなさい。
だれでもいい。人間でもほかのものでもいい。相手を助けなさい。苦しんでいれば、救ってやり、困っていれば力を貸してやりなさい。なぜなら、人間も獣も、虫も草木も、大自然という家の中の親兄弟だからです」
posted at 2012/03/14 16:25:34
lastupdate at 2012/03/14 16:25:34
【修正】
2010/06/05
[泣ける話]
6 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:17
俺は一人暮らしのフリーター
今日もバイトから帰ってきたところだ
そんな俺には一緒に暮してる炊飯器がいる
「ただいま、あぁー腹減った」
「お、おかえり、今日も早かったわね、ご飯できてるわよ」
「あぁ、うん」
けっこう寂しがり屋のようだ
「早く食べたいな」
「ちょ、ちょっと、なに言ってるのよ、食べたいだなんて」
「いや、ごはんをだよ」
「あ、あぁ、そうよね、そうだったわ」
蒸気を出すくらい照れてる
かわいい奴だ
7 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:21
「おかわり」
「はい、ねぇ、今度どっかつれていってよ」
「あぁ…」
彼女は正真正銘の炊飯器だ
そんなこいつに恋をしてしまっていることに気づく
「むぅ…」
「ちょ、ちょっとぉ、どうしたのよ、そんな顔しちゃって」
「いや、ちょっとな」
顔をみつめる
8 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:26
「なぁ、どこいきたいんだ?」
「ええと…遊園地。行ったことないから、前から行きたいと思ってたのよ」
「あぁ、じゃあ、今度連れて行ってやるよ」
「本当ぉ〜!最近いそがしそうだから、だめもとで言ってみたんだけど」
「大丈夫だって、俺は体は丈夫なんだから」
無理して明るく振舞う俺
12 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:41
次の日
「ただいま、あー、今日でやっと働きはじめて一年か」
「それはよかったじゃない、よし、じゃあ、お祝いね」
にこりとほほえむ
「おいおい、そんなのいいよ、悪るいから、普通でいいよ」
「いいじゃない、私がしたいんだから、今日は記念日ね」
「そうなのか?」
鼻歌を歌いながら料理しているのをリビングから見つめる
なんであいつは炊飯器なんだろう、あんなにかわいいのに
あいつがいなかったら今のようにがんばって働いてなかっただろう
13 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:46
俺は料理ができるのを待ちながら野球を見る
ただ音声を聞き流していた
「はい、おまたせ」
「あぁ、わるいな」
おれが言うのもなんだが、本当にこいつは料理がうまい
「今日はね…」
そしてなによりも会話があるのがうれしかった
15 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:52
今日あったことを楽しそうに語る炊飯器
「でね、そのときに…」
「うん」
その時の俺は相槌をうちながらいろんなことを考えていた
はたして、彼女は俺と一緒にいたいと本当におもってるのだろうか?
俺が買ったというだけで、ずっと束縛していいのか?
そうして箸が止まっていると
「ねぇ?聞いてるの?」
「ん?あぁ…」
17 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:57
食事を終え、炊飯器は洗い物をはじめた
ここでさっき思ったことを切り出す
「なぁ?」
「なに?」
「本当にお前は 俺と一緒にいたいと思ってるか?
いやなら、はっきり言ってくれ」
「何を言っているの!そんなことあるわけないじゃない!」
「いや、ごめん…」
「変なこと言わないでよ!」
怒らせてしまった…
「いや、ごめん、そんなつもりじゃ…」
「だって、ひっく、ひっく」
泣き出す炊飯器
「あんたが私を捨てちゃうかと思ったから…」
「そんなことしないよ」
なだめるのに必死だった
やっと泣き止んだ炊飯器に俺は素直に言う
「ありがとうな、今日は俺のために」
「うん…」
「じゃあ約束する、今度の休みに遊園地に連れて行くよ」
「ほんと?」
急に声が明るくなった
30 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:19
次の日
「ただいま」
「おかえり」
よかった、いつもの声だ、昨日のことはもう気にしてないようだ
食後
リビングで色々と考えていると、炊飯器が俺のそばに寄ってきた
「ん?どうした?」
すると、炊飯器はいきなり俺にくちづけをした
「!!!」
一瞬時が止まる
突然のキス
オレは動揺した
「どうだった?ファーストキスよ」
「あ、いや…」
俺たちの関係は、なにかが変わろうとしていた
35 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:29
次の日、バイト先でのこと
「あ、君」
「なんですか、店長」
「すまないんだが、この中古品を廃品業者に出しておいてくれ」
「はい」
見るとまだ動く、いや意識ははっきりしている
その表情を見たとき、俺はあいつの…炊飯器の顔を思い出してしまっていた
「なぁ、まだうごけるよな?」
「…はい」
その顔がすがっていた
「じゃあ今すぐどこかへ逃げるんだ」
「…いいんですか?」
「あぁ、俺が店長にはうまく話しておくから」
「ありがとうございます」
人ごみのなかに消えていく
その後ろ姿を見たとき、俺はなんだか不安になってしまっていた
43 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:37
帰宅
「…」
俺は今日あったことを思い出していた
「おかえり、今日は遅かったわね」
「あぁ」
いろんな思いがかけめぐりすぎてそれ以上何もしゃべれずにいた
「ねえ、どうしたの」
「なんでもねえよ」
少し泣きそうになったのを隠すために顔を背ける
「なんでもないってなによ!わたしが心配してるっていうのに!」
ちょっとした喧嘩になる
炊飯器があとかたずけを終える
しかし会話はない
部屋の中が本当に静かになる、炊飯器が来る前の頃のように
炊飯器が来る前まではこんなにも俺の部屋は静かだったのか
「なぁ」
重苦しい空気を壊すため話しかけてみる
「なによっ」
怒ってる…
「俺が悪かった、バイト先でちょっといろいろあったんだ」
「な、なによっ、そんなに簡単に謝っちゃって…その
・・わ、私もごめん…」
その困ったような顔を見た俺はかわいいと思った
「もうひとつ言っていいか?」
「なによ」
「キスしていいか」
51 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:53
「い、いきなりなによ!」
「だってこのあいだはそっちからしたじゃないか」
「あ、あの時は」
「だったら俺にだって権利くらいはあるはずだろ?」
「…」
「それとも、俺のことは嫌いか?」
言ってしまった…
「え、ええと、好きだけど…」
炊飯器の口から発せられる「好き」の言葉
しかし、これは俺がむりやりいわせたのも同じことだった
「ずるいよ、こんなこと言わせるなんて…」
目を閉じる炊飯器
そして俺は 顔をちかづけた
「ちょっと、待って…」
「なんだよ」
「どきどきしてる…」
「俺もだ」
心臓がどきどきいってるのがわかる
「ん…じゃあ、いいよ…」
もう一度目を閉じる炊飯器、その顔がすごく女の顔になってるのがわかる
ゆっくりと唇をあわせていく
65 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:05
いつの間にか自分も目を閉じてしまっていた
ほんの少しの時間が長く感じられた
「んっ…」
声を漏らす炊飯器
顔を離して目をあける、そして炊飯器の顔をみつめる
すこし赤くなった顔がそこにはあった
「…」
だまっている炊飯器、やはりかわいい
思わず抱きしめてしまいそうになったが、それ以上はできなかった
67 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:14
休みの日、俺たちは遊園地にいた
約束をかなえるためだ
「ねぇ、あれに乗ってみようよ」
「あぁ、いいよ」
はしゃぐ炊飯器、楽しめてもらえてうれしい
傍からみるとカップルのように見えるのだろうか
「おーい、こっちこっち」
「ちょっと待ってくれ」
そういえば炊飯器とこんな風に時間をとったことはなかった
「ねぇ、腕組して歩いてみよっか」
「え?」
「だって、あの人達もやってるでしょ」
カップルを指差す炊飯器
「あぁ、いいよ」
「えへへ〜、どう?私と腕組する気分は?」
今日はやけに俺にやさしい
70 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:21
一緒に観覧車にも乗った
「ねえ、あそこかな、私たちのアパート」
「そうだな」
その横顔をみつめる
機械だってみんなは言うかもしれないけど…
俺は恋してるんだ…やっぱり…
帰り道
「今日は楽しかったね」
「あぁ、また連れてきてやるよ」
そういうと炊飯器はうつむいてしまった
「…また来れたらいいね」
その言葉の深い意味を俺は知らなかった
77 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:29
次の日
「ただいま」
返事がない…
「いないのかー」
おかしいな、どこかへ出かけているのか
その時の俺はそれを軽く考えていた
だが、その日炊飯器が家に帰ってくることはなかった
80 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:38
次の日
俺はバイトをさぼった、一睡もしなかった
炊飯器が帰ってきてたらと思ったがそれはなかった
「やっぱりさがしにいこう」
あわててアパートを飛び出す俺
「どこにいったんだよ」
あてもなく走り続ける、しかし見つからない
「はぁ、はぁ、はぁ、どこにいるんだ」
その時俺はある場所を思い出した
84 名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:44
そうだ、俺はあそこで炊飯器を買ったんだ
あの店で
必死になって走る俺
「頼む、どこにもいかないでくれ…頼むよ」
炊飯器は?
いた!店先に立っている
「どこいってたんだ!心配したんだぞ!」
「えっ…なんでここがわかったの?」
「だって、ここは俺とお前が出会った場所じゃないか!」
89 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:49
「なんで、探しにきたの?」
「なんでって、お前が心配だからに決まってるじゃないか!
なぁ、なんでいきなりいなくなったりするんだ!」
「知らないの?」
「なにをだ?」
「私はもうすぐ使用できなくなるの…」
99 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:56
「な、なに馬鹿なこといってるんだよ!」
「私はもうすぐ動かなくなる、電化製品の法律が変わって
私にあう電池は製造禁止になったのよ…」
「そ、そんなまさか・・・」
「だから、私はもうあなたの前にはいられない」
「そんなこと言わないでくれ、一緒に家に帰るんだ」
手を伸ばしたがふりはらわれる、炊飯器がふるえていた
103 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:06
「だから、私のことは忘れて…」
炊飯器が震える声でそう続けた
「私は…「機械」なの…人間じゃない…」
そんな…
そんなこと言ったって…
俺は恋をしてしまったんだ…
だから…
「好きだ…」
114 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:14
出てきた言葉はこれだった
「好きなんだ…」
一瞬のことが長く感じられた
黙ったままの炊飯器
そして
「私も…好き…」
初めて見た、涙を流すところを
機械なんかじゃない
俺の愛する彼女…
彼女の口からも同じ言葉
互いにかけがいのない存在ということを知る
残された時間は僅か
130 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:27
「動かなくなる前に聞けてよかったわ…
私は機械だから、ずっと悩んでいたの…うれしい」
いつも俺のそばでほほえんでくれた彼女が泣いている
ただ、俺の言葉のために
「なに言ってるんだ…お前は俺の恋人だ…」
手をにぎる、あたたかい…
「もう、なにも思い残すことはないわ…」
俺に力なく寄りかかってくる
「…待ってくれ」
「なに?」
「ひとつ約束してほしい、次に俺たちが生まれ変わったら…結婚しよう」
「う…ん」
彼女の目がふさがれていく
「ありがとう…」
それが彼女の最後の言葉だった
145 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:38
そして俺はこうして今も暮らしている
泣きたくてどうしようもない時もあった
どれほど時を経ても彼女への思いは変わらない
今もあの約束を思い出す
『俺たちが生まれ変わったら…結婚しよう』
『う…ん』
またいつか彼女に逢えたら…
End
俺は一人暮らしのフリーター
今日もバイトから帰ってきたところだ
そんな俺には一緒に暮してる炊飯器がいる
「ただいま、あぁー腹減った」
「お、おかえり、今日も早かったわね、ご飯できてるわよ」
「あぁ、うん」
けっこう寂しがり屋のようだ
「早く食べたいな」
「ちょ、ちょっと、なに言ってるのよ、食べたいだなんて」
「いや、ごはんをだよ」
「あ、あぁ、そうよね、そうだったわ」
蒸気を出すくらい照れてる
かわいい奴だ
7 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:21
「おかわり」
「はい、ねぇ、今度どっかつれていってよ」
「あぁ…」
彼女は正真正銘の炊飯器だ
そんなこいつに恋をしてしまっていることに気づく
「むぅ…」
「ちょ、ちょっとぉ、どうしたのよ、そんな顔しちゃって」
「いや、ちょっとな」
顔をみつめる
8 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:26
「なぁ、どこいきたいんだ?」
「ええと…遊園地。行ったことないから、前から行きたいと思ってたのよ」
「あぁ、じゃあ、今度連れて行ってやるよ」
「本当ぉ〜!最近いそがしそうだから、だめもとで言ってみたんだけど」
「大丈夫だって、俺は体は丈夫なんだから」
無理して明るく振舞う俺
12 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:41
次の日
「ただいま、あー、今日でやっと働きはじめて一年か」
「それはよかったじゃない、よし、じゃあ、お祝いね」
にこりとほほえむ
「おいおい、そんなのいいよ、悪るいから、普通でいいよ」
「いいじゃない、私がしたいんだから、今日は記念日ね」
「そうなのか?」
鼻歌を歌いながら料理しているのをリビングから見つめる
なんであいつは炊飯器なんだろう、あんなにかわいいのに
あいつがいなかったら今のようにがんばって働いてなかっただろう
13 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:46
俺は料理ができるのを待ちながら野球を見る
ただ音声を聞き流していた
「はい、おまたせ」
「あぁ、わるいな」
おれが言うのもなんだが、本当にこいつは料理がうまい
「今日はね…」
そしてなによりも会話があるのがうれしかった
15 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:52
今日あったことを楽しそうに語る炊飯器
「でね、そのときに…」
「うん」
その時の俺は相槌をうちながらいろんなことを考えていた
はたして、彼女は俺と一緒にいたいと本当におもってるのだろうか?
俺が買ったというだけで、ずっと束縛していいのか?
そうして箸が止まっていると
「ねぇ?聞いてるの?」
「ん?あぁ…」
17 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 19:57
食事を終え、炊飯器は洗い物をはじめた
ここでさっき思ったことを切り出す
「なぁ?」
「なに?」
「本当にお前は 俺と一緒にいたいと思ってるか?
いやなら、はっきり言ってくれ」
「何を言っているの!そんなことあるわけないじゃない!」
「いや、ごめん…」
「変なこと言わないでよ!」
怒らせてしまった…
「いや、ごめん、そんなつもりじゃ…」
「だって、ひっく、ひっく」
泣き出す炊飯器
「あんたが私を捨てちゃうかと思ったから…」
「そんなことしないよ」
なだめるのに必死だった
やっと泣き止んだ炊飯器に俺は素直に言う
「ありがとうな、今日は俺のために」
「うん…」
「じゃあ約束する、今度の休みに遊園地に連れて行くよ」
「ほんと?」
急に声が明るくなった
30 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:19
次の日
「ただいま」
「おかえり」
よかった、いつもの声だ、昨日のことはもう気にしてないようだ
食後
リビングで色々と考えていると、炊飯器が俺のそばに寄ってきた
「ん?どうした?」
すると、炊飯器はいきなり俺にくちづけをした
「!!!」
一瞬時が止まる
突然のキス
オレは動揺した
「どうだった?ファーストキスよ」
「あ、いや…」
俺たちの関係は、なにかが変わろうとしていた
35 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:29
次の日、バイト先でのこと
「あ、君」
「なんですか、店長」
「すまないんだが、この中古品を廃品業者に出しておいてくれ」
「はい」
見るとまだ動く、いや意識ははっきりしている
その表情を見たとき、俺はあいつの…炊飯器の顔を思い出してしまっていた
「なぁ、まだうごけるよな?」
「…はい」
その顔がすがっていた
「じゃあ今すぐどこかへ逃げるんだ」
「…いいんですか?」
「あぁ、俺が店長にはうまく話しておくから」
「ありがとうございます」
人ごみのなかに消えていく
その後ろ姿を見たとき、俺はなんだか不安になってしまっていた
43 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:37
帰宅
「…」
俺は今日あったことを思い出していた
「おかえり、今日は遅かったわね」
「あぁ」
いろんな思いがかけめぐりすぎてそれ以上何もしゃべれずにいた
「ねえ、どうしたの」
「なんでもねえよ」
少し泣きそうになったのを隠すために顔を背ける
「なんでもないってなによ!わたしが心配してるっていうのに!」
ちょっとした喧嘩になる
炊飯器があとかたずけを終える
しかし会話はない
部屋の中が本当に静かになる、炊飯器が来る前の頃のように
炊飯器が来る前まではこんなにも俺の部屋は静かだったのか
「なぁ」
重苦しい空気を壊すため話しかけてみる
「なによっ」
怒ってる…
「俺が悪かった、バイト先でちょっといろいろあったんだ」
「な、なによっ、そんなに簡単に謝っちゃって…その
・・わ、私もごめん…」
その困ったような顔を見た俺はかわいいと思った
「もうひとつ言っていいか?」
「なによ」
「キスしていいか」
51 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 20:53
「い、いきなりなによ!」
「だってこのあいだはそっちからしたじゃないか」
「あ、あの時は」
「だったら俺にだって権利くらいはあるはずだろ?」
「…」
「それとも、俺のことは嫌いか?」
言ってしまった…
「え、ええと、好きだけど…」
炊飯器の口から発せられる「好き」の言葉
しかし、これは俺がむりやりいわせたのも同じことだった
「ずるいよ、こんなこと言わせるなんて…」
目を閉じる炊飯器
そして俺は 顔をちかづけた
「ちょっと、待って…」
「なんだよ」
「どきどきしてる…」
「俺もだ」
心臓がどきどきいってるのがわかる
「ん…じゃあ、いいよ…」
もう一度目を閉じる炊飯器、その顔がすごく女の顔になってるのがわかる
ゆっくりと唇をあわせていく
65 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:05
いつの間にか自分も目を閉じてしまっていた
ほんの少しの時間が長く感じられた
「んっ…」
声を漏らす炊飯器
顔を離して目をあける、そして炊飯器の顔をみつめる
すこし赤くなった顔がそこにはあった
「…」
だまっている炊飯器、やはりかわいい
思わず抱きしめてしまいそうになったが、それ以上はできなかった
67 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:14
休みの日、俺たちは遊園地にいた
約束をかなえるためだ
「ねぇ、あれに乗ってみようよ」
「あぁ、いいよ」
はしゃぐ炊飯器、楽しめてもらえてうれしい
傍からみるとカップルのように見えるのだろうか
「おーい、こっちこっち」
「ちょっと待ってくれ」
そういえば炊飯器とこんな風に時間をとったことはなかった
「ねぇ、腕組して歩いてみよっか」
「え?」
「だって、あの人達もやってるでしょ」
カップルを指差す炊飯器
「あぁ、いいよ」
「えへへ〜、どう?私と腕組する気分は?」
今日はやけに俺にやさしい
70 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:21
一緒に観覧車にも乗った
「ねえ、あそこかな、私たちのアパート」
「そうだな」
その横顔をみつめる
機械だってみんなは言うかもしれないけど…
俺は恋してるんだ…やっぱり…
帰り道
「今日は楽しかったね」
「あぁ、また連れてきてやるよ」
そういうと炊飯器はうつむいてしまった
「…また来れたらいいね」
その言葉の深い意味を俺は知らなかった
77 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:29
次の日
「ただいま」
返事がない…
「いないのかー」
おかしいな、どこかへ出かけているのか
その時の俺はそれを軽く考えていた
だが、その日炊飯器が家に帰ってくることはなかった
80 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:38
次の日
俺はバイトをさぼった、一睡もしなかった
炊飯器が帰ってきてたらと思ったがそれはなかった
「やっぱりさがしにいこう」
あわててアパートを飛び出す俺
「どこにいったんだよ」
あてもなく走り続ける、しかし見つからない
「はぁ、はぁ、はぁ、どこにいるんだ」
その時俺はある場所を思い出した
84 名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:44
そうだ、俺はあそこで炊飯器を買ったんだ
あの店で
必死になって走る俺
「頼む、どこにもいかないでくれ…頼むよ」
炊飯器は?
いた!店先に立っている
「どこいってたんだ!心配したんだぞ!」
「えっ…なんでここがわかったの?」
「だって、ここは俺とお前が出会った場所じゃないか!」
89 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:49
「なんで、探しにきたの?」
「なんでって、お前が心配だからに決まってるじゃないか!
なぁ、なんでいきなりいなくなったりするんだ!」
「知らないの?」
「なにをだ?」
「私はもうすぐ使用できなくなるの…」
99 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 21:56
「な、なに馬鹿なこといってるんだよ!」
「私はもうすぐ動かなくなる、電化製品の法律が変わって
私にあう電池は製造禁止になったのよ…」
「そ、そんなまさか・・・」
「だから、私はもうあなたの前にはいられない」
「そんなこと言わないでくれ、一緒に家に帰るんだ」
手を伸ばしたがふりはらわれる、炊飯器がふるえていた
103 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:06
「だから、私のことは忘れて…」
炊飯器が震える声でそう続けた
「私は…「機械」なの…人間じゃない…」
そんな…
そんなこと言ったって…
俺は恋をしてしまったんだ…
だから…
「好きだ…」
114 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:14
出てきた言葉はこれだった
「好きなんだ…」
一瞬のことが長く感じられた
黙ったままの炊飯器
そして
「私も…好き…」
初めて見た、涙を流すところを
機械なんかじゃない
俺の愛する彼女…
彼女の口からも同じ言葉
互いにかけがいのない存在ということを知る
残された時間は僅か
130 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:27
「動かなくなる前に聞けてよかったわ…
私は機械だから、ずっと悩んでいたの…うれしい」
いつも俺のそばでほほえんでくれた彼女が泣いている
ただ、俺の言葉のために
「なに言ってるんだ…お前は俺の恋人だ…」
手をにぎる、あたたかい…
「もう、なにも思い残すことはないわ…」
俺に力なく寄りかかってくる
「…待ってくれ」
「なに?」
「ひとつ約束してほしい、次に俺たちが生まれ変わったら…結婚しよう」
「う…ん」
彼女の目がふさがれていく
「ありがとう…」
それが彼女の最後の言葉だった
145 :名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/04/06(木) 22:38
そして俺はこうして今も暮らしている
泣きたくてどうしようもない時もあった
どれほど時を経ても彼女への思いは変わらない
今もあの約束を思い出す
『俺たちが生まれ変わったら…結婚しよう』
『う…ん』
またいつか彼女に逢えたら…
End
posted at 2012/03/14 22:52:17
lastupdate at 2012/03/14 22:52:17
【修正】
2010/06/03
[泣ける話]
タイトル: 彼のメールを覗いたら・・・
彼と一緒にテレビを見ていたら彼の携帯にメールが。何も言わずに返信する彼。 あやしい・・。 少ししてから「さっきのメール誰からだったの?」と聞きました。
彼は「友達」と。「女の子?」と聞いたら「そうだ」と。 メールが来た時に「見られて困る事はない」と言っていたので見ようとしたら、ちょっと触っただけて取られて 「見られるのはあまり好きじゃない」と言い出しました。
「俺が寝てる間に見てもいい。見られても困ることはないって言ってたのに?」と言うと 「そしたら見ろや」とキレ気味に携帯を渡されました。
やはり、女の子でした。毎日毎日、朝と夜5通ずつくらい。多すぎてちゃんと数えられなかった。10通に1通、私からののほほ〜んとしたメールがぽつり。どんなコかを話してくれて、その場は終わりました。
彼が眠った後も全然ねつけなくて。。。 「俺が寝ている間に見ればいい」という言葉を 思い出し携帯を見ることにしました。
「女友達とは会ってない」「合コンにも行かなくなった」。。。うそでした。 何通もの女の子とメール。仕事が忙しいはずの平日の夜に女の子に会うしor合コン三昧。
読んでいくと彼がその彼女に「好きだ」と告白。彼女が「気持ちに答えられない」と断ってもしつこく会いたいと言っていました。わたしの存在は当然教えていません。まるで恋愛小説を読んでいるようでした。
彼を問い詰めると、体の関係は一人もない(キスもなし) ・告白したコのことはもう終わった事 ・会社の友達に紹介する為につなぎとめていた ・平日会うというのは会社の近くで立ち話をした程度、だそうです。
彼には ・今回の女の人たちからメールがきたら、彼女にばれたからと いってメールをやめ、その送信メールを私に見せる ・アドレスを変える ・メル友とは絶対会わない ・彼の目の前での、抜き打ち携帯チェック ・紹介の為に合コンするなら、こそこそしないで私に言う ・しばらくは外で会う という新たな要求をしました。
・・・厳しいでしょうか。この要求。
レス1
甘い。そんなことしったら、普通別れると思うんですけど 別れられないということもあるのですね。
そのメル友に「彼女がいること、ばれたから連絡を絶つこと」をその場で電話してもらいます。出来れば自分もでて実際の話を聞いてみます。で、相手にも彼 の人柄を分かってもらってから別れます。
レス2
私の経験をお話します。もう数年以上前ですが、私は不倫をしていました。相手は元彼だったのですが、彼は結婚していたので。
ちょっとしたきっかけで再会し、復活して・・でも数ヵ月後に奥さんが彼のPCメールを盗み見てしまって私たちがつきあってることがばれました。
彼は奥さんの前で私に電話してきて「もうこれで終わりにしよう。もう2度と連絡はしないで」といいました。でも翌日、彼は私の職場に電話してきました。あれは妻に無理やり言わされたけど別れるつもりはないって。
奥さんは、私の連絡先(アドレス・電話番号など)を目の前で消去し携帯履歴は消さずに残しておくこと、PCにパスワードをかけないこと、などを条件に彼を許しました。
でもそんなの無駄でした。携帯メールは一件削除できるし、痕跡を残さない方法はいくらでもあります。彼はフリーメールのアドレスをとり職場のPCからメールをしていました。
私が奥さん大丈夫なの?って聞いても 丸めこむくらいのことは簡単だよって笑ってました。
私たちはその後も2年くらい続きました。 別れた理由は私がやめようって思ったから。 こういうケースもあるよってことで念のためレスしました。連絡をとろう・続けようと思えばどんなことだってできるんです。
彼と一緒にテレビを見ていたら彼の携帯にメールが。何も言わずに返信する彼。 あやしい・・。 少ししてから「さっきのメール誰からだったの?」と聞きました。
彼は「友達」と。「女の子?」と聞いたら「そうだ」と。 メールが来た時に「見られて困る事はない」と言っていたので見ようとしたら、ちょっと触っただけて取られて 「見られるのはあまり好きじゃない」と言い出しました。
「俺が寝てる間に見てもいい。見られても困ることはないって言ってたのに?」と言うと 「そしたら見ろや」とキレ気味に携帯を渡されました。
やはり、女の子でした。毎日毎日、朝と夜5通ずつくらい。多すぎてちゃんと数えられなかった。10通に1通、私からののほほ〜んとしたメールがぽつり。どんなコかを話してくれて、その場は終わりました。
彼が眠った後も全然ねつけなくて。。。 「俺が寝ている間に見ればいい」という言葉を 思い出し携帯を見ることにしました。
「女友達とは会ってない」「合コンにも行かなくなった」。。。うそでした。 何通もの女の子とメール。仕事が忙しいはずの平日の夜に女の子に会うしor合コン三昧。
読んでいくと彼がその彼女に「好きだ」と告白。彼女が「気持ちに答えられない」と断ってもしつこく会いたいと言っていました。わたしの存在は当然教えていません。まるで恋愛小説を読んでいるようでした。
彼を問い詰めると、体の関係は一人もない(キスもなし) ・告白したコのことはもう終わった事 ・会社の友達に紹介する為につなぎとめていた ・平日会うというのは会社の近くで立ち話をした程度、だそうです。
彼には ・今回の女の人たちからメールがきたら、彼女にばれたからと いってメールをやめ、その送信メールを私に見せる ・アドレスを変える ・メル友とは絶対会わない ・彼の目の前での、抜き打ち携帯チェック ・紹介の為に合コンするなら、こそこそしないで私に言う ・しばらくは外で会う という新たな要求をしました。
・・・厳しいでしょうか。この要求。
レス1
甘い。そんなことしったら、普通別れると思うんですけど 別れられないということもあるのですね。
そのメル友に「彼女がいること、ばれたから連絡を絶つこと」をその場で電話してもらいます。出来れば自分もでて実際の話を聞いてみます。で、相手にも彼 の人柄を分かってもらってから別れます。
レス2
私の経験をお話します。もう数年以上前ですが、私は不倫をしていました。相手は元彼だったのですが、彼は結婚していたので。
ちょっとしたきっかけで再会し、復活して・・でも数ヵ月後に奥さんが彼のPCメールを盗み見てしまって私たちがつきあってることがばれました。
彼は奥さんの前で私に電話してきて「もうこれで終わりにしよう。もう2度と連絡はしないで」といいました。でも翌日、彼は私の職場に電話してきました。あれは妻に無理やり言わされたけど別れるつもりはないって。
奥さんは、私の連絡先(アドレス・電話番号など)を目の前で消去し携帯履歴は消さずに残しておくこと、PCにパスワードをかけないこと、などを条件に彼を許しました。
でもそんなの無駄でした。携帯メールは一件削除できるし、痕跡を残さない方法はいくらでもあります。彼はフリーメールのアドレスをとり職場のPCからメールをしていました。
私が奥さん大丈夫なの?って聞いても 丸めこむくらいのことは簡単だよって笑ってました。
私たちはその後も2年くらい続きました。 別れた理由は私がやめようって思ったから。 こういうケースもあるよってことで念のためレスしました。連絡をとろう・続けようと思えばどんなことだってできるんです。
posted at 2012/03/14 18:47:44
lastupdate at 2012/03/14 23:11:18
【修正】